問題 11 前期高齢者(65~74歳)における認知機能や知的機能の一般的な特徴について、適切なものを1つ選びなさい。
1.作動記憶の機能は、加齢による影響が顕著にみられる。
2.エピソード記憶の機能は、加齢による影響がほとんどみられない。
3.意味記憶の機能は、加齢による影響が顕著にみられる。
4.流動性知能は、加齢による影響がほどんどみられない。
5.結晶性知能は、加齢による影響が顕著にみられる。
答え
1.〇
2.× エピソード記憶=出来事の記憶。加齢による影響がみられる。
3.× 意味記憶=一般的な記憶(日付など)加齢による影響は顕著ではない。
4.× 流動性記憶(レイモンド・キャッテル 1905-1998 イギリス生まれ心理学者)による理論であり、新しいことを知識として定着させるもの。そのため、加齢による低下の特徴がある。
5.× 結晶性知能(レイモンド・キャッテル 1905-1998 イギリス生まれ心理学者 )による理論であり、昔得た知能が土台になるため、加齢による影響が少ない。
問題 12 ストレスに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 コーピングとは、ストレスの原因となる出来事のことである。
2 日常の些細ないら立ちが積み重なっても、健康を損なうようなストレスは、生じない。
3 ストレッサーを制御できるという信念は、ストレスの緩和にはつながらない。
4 アパシーとは、ストレス状態が続いても、それに退所できている状態のことである。
5 ハーディネスとは、ストレスに直面しても健康を損なうことが少ない性格特性である。
答え
1 × コーピングとは、自分のストレスに対しての意図的な対処のことである。
2 × ストレスが継続し、それに対してうまく対処できないとき、アパシー (無気力)な状態になったりする。
3 × ストレッサー=ストレス要因 が制御できればストレスの緩和になる。
4 × アパシー=無気力・無感動な状態になること。
5 〇
問題 13 ストレス反応の1つであるバーンアウトの症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 理解と発話の両面での失語症状が生じる。
2 人を人とも思わなくなる気持ちが生じる。
3 近時記憶の著しい低下が生じる。
4 視覚的な幻覚が頻繁に生じる。
5 他者との関係を強めようとする傾向が生じる。
答え
気力や達成感を喪失、心身の疲労、社会の適応が困難になること。
他社への関心が低くなる(非人格化)
解答は2
問題 14
1 回想法は、高齢者の自動思考を修正することを目的としている。
2 応用行動分析は、個人の無意識に焦点を当てて介入を行っていく。
3 認知行動療法は、クライエントの人生を振り返ることで、アイデンティティを再確認していく。
4 森田療法は、不安をあるがままに受け入れられるように支援していく。
5 ブリーフセラピーは、未来よりも過去に焦点を当てて介入を行っていく。
答え
1 × 回想法=過去を振り返り、自らの人生を再評価していくこと。
2 × 応用行動分析(ABA Applied Behavior Analysis)は、自閉症の療育手法であり、行動そのものを療育目標にしている。
3 認知行動療法は、不適切な認知を適切な認知に変えていくこと。
4 〇
5 × ブリーフセラピー(短期療法)は、短期間で効果を導く治療である。